ギフテッド仮免許中

45才で判明したギフテッドアダルトが思いついたことを書きます。

「IQが20違うと会話が成立しない」という件のエビデンスと私の経験

表題の件については色々とネット上で書かれています。
エビデンスはないかなあと思っていたのですが、検証されたものないようですね。

 

■ IQ ±20が許容範囲

経験的なものはあるようです。


「ギフティッド その誤診と重複診断: 心理・医療・教育の現場から」初版


P.258 第11章「ギフテッド児や成人ギフテッドが抱える対人関係の問題」にはこう書かれていました。


少し長くなりますが引用します。

 

・結婚/パートナーとの関係の問題
"あなた自身がコミットし、長期にわたり関係をもつような相手を探しているときのことを想像してほしい。配偶者、パートナー、大切な相手との関係では、興味関心や考え、価値観について話したり分かち合えることが重要で、それによって親密さが増していく。
ギフテッド者やタレンテッド者は、一般に人口の3~5%しかいないと考えられている。ハイリー・ギフテッドでは、人口の0.5~1%となる。このように考えると、彼らとほぼ同程度の知的能力をもった人と出会うのは難しいということも理解できるだろう。およそ80%の人とは、満足できる知的刺激のレベルが異なり、興味関心も異なるだろう。そのため、このような人たちともっと一緒に過ごしたいとか、長く親密な関係を築きたいとは思わない。
有名な研究者である Arthur Jensen (2004)はこのことを、もっと痛烈に指摘した。彼は、あらゆる人に「許容範囲」があり、それは自分の知能指数のプラスマイナス20ポイントの範囲となるといったのである。"

 

あくまでも経験的なものでしょうが20ポイント違うと相互に理解が難しいようです。

 

■ 私の経験

私の経験からすると、確かに会話が成立しなくなります。


正確にいうと、会話成立の前提条件が異なるのでマッチし得ない、ということでしょうか。会話の前提条件となる知識や深さ、志向の方向性が異なるので、そもそも会話が重なりません。


例えば、ブルーカラーの方とホワイトカラーの方では仕事の内容も興味もそこに至った経歴も異なるので同じ話題の会話ができないことは容易に想像がつくと思います。

 

私は、勉強ができないアンダーアチーバーのギフテッドだったので、学力は中程度で進学先も中程度の学校でした。もちろんそこに集う人たちも中程度で、友達も中程度の学力です。


学生当時は遊びのウェイトが大きく、それなりに仲良くしており、あまりずれているという感覚もなく楽しかった思い出があります。

 

ズレを感じたのは30代に入ってからです。

 

20代では差が大きくなかった仕事内容やレベルも、30代になると大分変わってきます。
ポジションや仕事の内容、スキル、何を目指しているのか、普段何を勉強しているのか、こういうことが大きく差がついてきたのです。


話をしていても前提となる知識や話題が違うことがハッキリしてきました。

 

冗談を言い合う位はできますが、仕事や政治経済その他、諸々の会話が合いません。飲みに行っても、相づちを打ってニコニコ話を聞いているくらいしかできないようになりました。

 

というのが私の経験です。